すれ違ってばかりだった二人の告白も終わり、あの日から日向はそばにいてくれる。
今までは、昇降口や校門前で会い、一章に帰ることが多かった。
しかし、今日は放課後。鈴夏の教室の戸が勢いよく開く音がした。
「鈴夏、帰ろっ!!」
周りがざわつく
「う、うん」
鈴夏は驚いたが、急いで鞄に道具を入れ日向のもとに行った。
「えー何!?付き合ってんのぉ~!!」
「日向君狙ってたのにぃ」
「なんであんな地味な子なわけぇ~」
そんな言葉が飛んだ。
予想通り。そんなことわかっていた。
それでも、苦しいことは苦しい。
下を向いて目をギュッと閉じたまま黙っている鈴夏を見て、日向は一歩前に出た。
拳にはかなりの力が入っていて、筋が浮き上がっていた。そして、口を大きく開けた。
「鈴夏は、地味なんかじゃねぇ!!…お前らと一緒にすんなよ!!!!」
そう怒鳴ると日向は鈴夏の手をとってドタドタと教室を出た。
「ねえ、ねえ日向君!」
「・・・」
「日向君ってば!痛いよぉ・・・」
「あっ、ごめん。」
日向は、鈴夏の声にやっと気付き手を離す。
「言い過ぎじゃない?わたし、大丈夫だよ。」
今までは、昇降口や校門前で会い、一章に帰ることが多かった。
しかし、今日は放課後。鈴夏の教室の戸が勢いよく開く音がした。
「鈴夏、帰ろっ!!」
周りがざわつく
「う、うん」
鈴夏は驚いたが、急いで鞄に道具を入れ日向のもとに行った。
「えー何!?付き合ってんのぉ~!!」
「日向君狙ってたのにぃ」
「なんであんな地味な子なわけぇ~」
そんな言葉が飛んだ。
予想通り。そんなことわかっていた。
それでも、苦しいことは苦しい。
下を向いて目をギュッと閉じたまま黙っている鈴夏を見て、日向は一歩前に出た。
拳にはかなりの力が入っていて、筋が浮き上がっていた。そして、口を大きく開けた。
「鈴夏は、地味なんかじゃねぇ!!…お前らと一緒にすんなよ!!!!」
そう怒鳴ると日向は鈴夏の手をとってドタドタと教室を出た。
「ねえ、ねえ日向君!」
「・・・」
「日向君ってば!痛いよぉ・・・」
「あっ、ごめん。」
日向は、鈴夏の声にやっと気付き手を離す。
「言い過ぎじゃない?わたし、大丈夫だよ。」