日向は、大きな目をさらに大きく開けている。
「えっそれって、オレのこと落書きする前から好きだったってこと?!」
「え・・・うん。」
その返事は、小さく頼りなかったけど日向にははっきり聞こえた。
「マヂ!!超うれしい♪はははは、なんだあ。めんどくせぇことしてたんだな。」
「・・・」
整った顔からかわいらしい笑顔が飛び出し、鈴夏は言葉を失った。
「でも、オレ。あのらくがきがなかったら、鈴夏のこと知ってねぇし、好きになってねぇと思う。」
「私もなかったら、ちゃんと言えなかった・・・。」
日向は、また恥ずかしそうに頭に手をやり、口を開いた。
「オレ、鈴夏のこと好き。」
好き、好き、好き…。ずっと想っていた気持ちがこみ上げてくる。
鈴夏も顔を真っ赤にして、スカートを握りしめ言う。
「・・・・わたしも、日向君のこと・・・好き・・・です。」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・呼び捨て・・」
「あ。ゴメンっ!!ダメ?」
「・・・ううん、いい」
鈴夏は、無邪気に笑った。自分をみてくれる人がいる、そばにいてくれる人がいる。孤独になれたはずなのに、突きつけられた言葉一つで、安心感が溢れてくる。
長い間、忘れていた温かさ、期待。
こうして、二人の長い落書きラブレターは終わりを告げたのだった。
「えっそれって、オレのこと落書きする前から好きだったってこと?!」
「え・・・うん。」
その返事は、小さく頼りなかったけど日向にははっきり聞こえた。
「マヂ!!超うれしい♪はははは、なんだあ。めんどくせぇことしてたんだな。」
「・・・」
整った顔からかわいらしい笑顔が飛び出し、鈴夏は言葉を失った。
「でも、オレ。あのらくがきがなかったら、鈴夏のこと知ってねぇし、好きになってねぇと思う。」
「私もなかったら、ちゃんと言えなかった・・・。」
日向は、また恥ずかしそうに頭に手をやり、口を開いた。
「オレ、鈴夏のこと好き。」
好き、好き、好き…。ずっと想っていた気持ちがこみ上げてくる。
鈴夏も顔を真っ赤にして、スカートを握りしめ言う。
「・・・・わたしも、日向君のこと・・・好き・・・です。」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・呼び捨て・・」
「あ。ゴメンっ!!ダメ?」
「・・・ううん、いい」
鈴夏は、無邪気に笑った。自分をみてくれる人がいる、そばにいてくれる人がいる。孤独になれたはずなのに、突きつけられた言葉一つで、安心感が溢れてくる。
長い間、忘れていた温かさ、期待。
こうして、二人の長い落書きラブレターは終わりを告げたのだった。