「和紀君、ああ見えて人気あるみたいだね」 『えーっ?和紀が??』 「嘘じゃないよ。 ほら、あそこ見てみ」 那波が指差した先には、女子に囲まれている和紀の姿。 サッカー部の休憩の合間を見計らって、取り巻き達が差し入れを渡している。