「はぁ〜〜〜〜。 あんたは、時雨が大切? 時雨が居なくちゃ生きていけない?」 那波からの意外な質問に、和紀は目を真ん丸くさせて照れながらも言った。 「うん……。 俺、時雨が居なくちゃ何もできない。 何もする気になれない」 ―――――嗚呼。 これ以上の、言葉なんて、きっと無いんだろうな……。