「あんたの情報間違ってるわよ。 時雨と一緒にさらわれたのは私。 死んでないし」 「なっ…なに…」 真季が言い終わるよりも早く、那波の蹴りが真季の顔をかすめる。 「………っ!!」 「空手3段なめんなよ」 真季の顔がみるみるうちに青ざめていく。 「時雨、へいき?」 和紀が前にひょこっと心配そうな顔を出した。