「由良野財閥の令嬢で、話せないから……なんとか姫って呼ばれてる……」


「なんとか姫って、なんだよ!!!」

「あぁ…。

それって、


人魚姫、でしょ」




――人魚姫は、王子様に恋をしました――




――人の足と引き換えに、美しい声を差し出したのでした――