私はさっきから、同じことばっかり繰り返している。

「あぁ~彼氏欲しい・・・彼氏欲しい・・・」


私があんまりにもその言葉をリピートしてるから、悠里がつっこんで来た。

「あんたっ!どんだけ彼氏欲しいの!欲求不満か!」

「そんなわけあるかいっ!」

私は悠里の一言について、すかさずまたつっこむ。そのやり取りが可笑しかったのか、私達の横にいた男子が笑っていた。

「ちょ、ちょっと~///男子に笑われてるじゃん・・・」

私が照れて恥ずかしそうに言うと、悠里は何か企んだような顔をして、私の顔をじーっと見てきた。

「な、なに??」

「・・・あんた・・・男子見ると意識しちゃうタイプでしょ!」

「へっ?!」


私は男子に前で私の恥ずかしい秘密をばらされると思っていたから、こんな質問を掛けられる思っていなかったから拍子抜け。

「な~に?秘密ばらして欲しかった?」

「な、なんで!?」

「口に出して言ってたぞ!」

「な~んだ・・・」


私は何でも思ったことは口に出してしまう癖がある。だから、毎回悠里に当てられると思ってビクビクしている。自分が口に出して言ってることを忘れて・・・。

だから、絶対話したくない秘密だって口に出して言ってしまっているのだ。


こんなに恥ずかしいことはない。

てか、私の独り言の声が大きいんじゃなくて、悠里が耳傾けて私の独り言を聞いているだけだが・・・。


まっ、そんな悠里も好きだけど。