それでも下らないやり取りをしつつ、散発的に出現するサハギンを仕留めながら脱出を急ぐ。

前言通り、露払いはリヴァイアサンが務めた。

彼にかかればサハギンなど物の数ではなく、私は本当に一切の手出しは無用だった。

何なら海刀神を片付けてしまっても構わないくらいだったのだが…なかなかそう簡単に脱出は成功する筈もない。

ここにいるのは汚ならしく欲望だけが一端の雑魚、サハギンだけではないのだ。