茜ヶ久保マリネの若気の至り

勝ち目はないと踏んだのか。

生き残ったサハギン達は、次々と波止場から海へと飛び込む!

サハギンもまた海の魔物。

不利とわかれば慣れた場所に逃げ帰るのは当然の事だった。

…が、やはり雑魚ゆえに浅はか。

「私の名前を言ってご覧なさい、魚ども!」

そう、私の名は茜ヶ久保マリネ。

人魚の女王なのだ。

即座に駆け出した私はサハギン達を追って波止場から跳躍、次の瞬間、私の腰から下の下半身がスラリとした長い美脚から、瑠璃色に輝く鱗としなやかな尾鰭の人魚態へと変化した。