夜が明けると俺は、朝一の電車で揺られて来るアイツの事を最寄り駅まで迎えに行った。


「先輩っ、会いたかったぁ!!」


アイツは電車から降りて切符を回収された後、改札口の前で待っている俺を直ぐ様見つけて、飛びかかってくる。


「何も朝一で来なくたって…」


「一葉が来たいんだから、いーんですよーだっ!!」


人目を気にせずにギュウッと力強く、俺の存在を確かめるように抱き締めてくる。


そして、

「先輩っ、大好きっ!!」

と言い、頬に軽く唇を触れさせる。


いつもお馴染みのパターン。


恥ずかしさ全開だ。