“きをわるくなんかしてません。

そこまでかんがえていませんでした。

このノートを見つけた時、辞書に『紫陽花』って書いてあったので、『あじさいさん』と呼んでもいいですか?”



〝よかった。ほっとしました。

正直、怒ってもう書いてくれなかったらどうしようって思ってた。

何気なく夾んだんだけど、紫陽花のページだったんだね。

僕のイメージとたぶん全然違うと思うけど、きみが折角つけてくれた名前だから、ぜひそう呼んでください。

実は、僕もノートの返事を最初に見つけた時、辞書に『かたつむり』って書いてあったのを覚えているんだけど……

『かたつむりさん』なんて呼んだら、失礼だよね?

「かたちさん」も変だしなあ……

希望はありますか?〟