どうなっちゃってるのあたし?... みんなの視線は 徐々にあたしたちの方へ向き、 次第にざわめきも大きくなった。 「えっ、真夏くんと小杉さんってやっぱり...」 「いやぁーっ」 「付き合ってるの?!」 その女子の台詞に食事場がしらける。 そんな雰囲気なんて おかまいなしって感じの弘斗。 まだ手を離さない。 「弘斗……?」 「もう離さねーよ。」 あたしは忘れていた。 そこにあたしの 『好きな人』がいたことを。