そんなところに救世主現る。
「真夏知らねーの?こいつ、果汁アレルギーだから食べれねーの。」
後ろから、
あたしの頭を指差して、
気着心地の良い穏やかな声が
あたしの耳に響いた。
救世主=野上旭。素晴らしい。
「そ、そうなんだよねぇー…だからごめん、これは野上くんに食べてもらって?」
「へぇ。んなの長い間の付き合いでも知らなかった。」
「長い間…?」
弘斗の言葉に野上くんは敏感に反応した。
やばい...。
まだ弘斗が幼馴染って教えてない…。
ここで勘違いでもされたら
あたしの恋愛はここで途絶えてしまうー…。

