澪とちやほやしていると
なぜか廊下側にいるあたしたちの方へ、
窓際に居た野上くんが寄ってきた。
「俺、小杉たちに予約入れてるから。」
なんていう言葉が背後から…
「は?今なん......っ」
そういうあたしの口は、
野上くんの腕によって塞がれた。
この状況において…
まだ制服移行期間であり、
野上くんが冬服だったということに
つくづく感謝。
夏服なら生肌が当たる=失神
となるのがオチですから。笑
「そうゆうことだから、他あたって。」
「そ、そーいえばぁ、俺も旭と組んでたんだわ。」
弘斗の途中参戦により、
あたしと澪に向けての女子の視線は
たちまち、一方的な火花となった。

