初恋じゃないけど...
なんか久々な恋で。
顔を見るだけで胸がキューンってなって、
笑った顔を見ちゃうと...
もうとろけてしまいそうになる。
でも、
野上くんは人気者だから
好きになるとゆうことは、
それほど苦しみにも耐えなくてはいけない。
女の子が寄るのは当たり前。
ボディータッチだって...
ただ単に、ヤキモチを妬く苦しみ。
「前に明花が話してた奴、誰?」
野上くんばっかり見ていたら
唐突に弘斗が訪ねてきた。
「あ、あぁ、あれ。あの人だよ」
あたしは今さっきまで見つめていた
野上くんのほうを指差した。
「ふーん。」
あんなたかってるとこ指差しただけで
ほんとに分かったのかな?
あっけない返事をした弘斗は、
食べ終えた食器をすべて片して
教室に戻った。

