「じゃ、お邪魔しました~」
「澪ちゃん、旭。また遊びに来いよっ」
「うんっ。じゃーね。」
ダメ...
行ったらダメだよ…。
ガタン――――――――
扉の閉まる音が
むなしく玄関に鳴り響いた。
「あたし...まだ伝えてない...。お礼。」
「じゃあ行って来いよ。」
適当な祐磨の答えに
ちょっとムカツクあたし…。
でもムカついている暇なんてない...
「すぐ戻るからっ!」
あたしは祐磨にそう告げて、
雑に扉を開けて家を飛び出したけど、
祐磨に大事なことを言い忘れていたから、振り返って、
「鍵。閉めなきゃだめだよ。」
そう言って
今度こそオレンジ色の夕焼けが光る
外へ飛び出した。

