あたしと澪が教室に戻ったころには、
中山の数学は終わっていた。
「弘斗。」
「え?あぁ明花...。どうした?」
弘斗にちゃんと、
言っておかなきゃいけないことがある。
クラスの注目を浴びながら
でもあたしはそんなこと気にしないで聞いた。
「あたしは旭が好きなんだ。」
弘斗はコクンとうなずいた。
「でも、弘斗に思ってもらってること。すごい嬉しいよ。」
「そっか。」
弘斗の顔はほんのりピンク色だった。
「弘斗は。旭とあたしが付き合っても、また、新しい恋できるよね?」
「あぁ。恩着せがましいのって嫌いだからな。」
弘斗は照れ隠しに
後頭部を掻くふりをしながら言った。

