すると野上くんは あたしの肩に手を添えて、 そっと自分の胸から遠ざけ あたしと視線を交わらせた。 とびっきりの笑顔で見つめられたあたしは、 恥ずかしくなって 視線をそらしてしまった。 「つまり。俺ってことだろ。」 この人...分かっていらっしゃった。 図星ぃ。 「俺のことが好きなんだ?」 このドS王子! 「だから、冗談だよって言ってあげたじゃん!」 「好きってことだろ?」 なんでこの人面白そうに笑ってるの...。