花火が消えたあたしたちは、
会話も交わさず
ただただ騒がしい
澪と祐磨を見守るだけ。
「好きな奴、いるんだ。」
「え?」
「だって『する予定』ってことは、する奴がいたんだろ?」
「でも相手はあたしのこと、どうも思ってないし。」
あたしはすぐ隣にいる
野上くんのことを感じながら話した。
そっと彼の表情をのぞくと、
彼もこっちを向いてきた。
ドクンッ―――――――――――
なにこれ……。
駄目だ、視線が外せない...。
ずっと、ずっと野上くんと目があったまま。
『魔法がかかったみたい』って、
小説でよく見るフレーズだけど。
本当はそんなわけないだろ。
ってバカにしてた。
でも今は。
『魔法がかかったみたい』

