『花火なんて興味ない。』
なんて言ってたくせにこいつ。
すごい真剣じゃん。花火に。
目にダイヤモンドが見えますし...。
「はい、小杉ですけど。」
ママは携帯電話で
誰かと話していた。
こんなうるさい中で聞こえるのかな...。
「明花、悪いんだけど、祐磨お願いしてもいい?」
「どうしたの?」
電話を切ったママは
少し焦り気味であたしに頼んだ。
たぶん、さっきの電話は
会社の人からだろう。
「急に用事が入っちゃって...」
「わかった。もう行っていいよ。」
ほんとはちょっと寂しいけど。
ママに久しぶりに
少しでも会えたから、あたし嬉しいよ。
ママは「ごめんね」と言って
学校の門へ向かっていった。

