人の弱みを知ったからって...
嬉しすぎるからって笑うなボケ。
「そんな弱点あんだな、お前にも。」
「あるよ、弱点くらいたくさん。」
ちょっと恥ずかしくなって、
頭を下に下げるようにした。
「中間、小杉に勝ったらまた果物食べろよ。俺がいるところで。」
「なにそれ。絶対やだ。」
「俺が負けたらフルーツスペシャルパフェ、奢ってやってもいいけど。」
フルーツスペシャルパフェ...。
フルーツスペシャルパフェというのは、
この学校から徒歩3分くらいのところにある
小さなカフェの裏メニュー。
ただ、値段が...。パフェにしてはいいお値段。
それを奢ってくれるというなら...。
「絶対負けない!」
変な賭けの約束をしてしまった。

