うっ...。眠っ...。
さっきノンレム睡眠を邪魔されたせいかな。
なんか超眠いんですけど...
大体なんで始業式の日に
6時間も授業あんのよ、この学校は...。
「ここまで来てなに話すんだよ」
あ。野上くんのことすっかり忘れてた。
「あのそれは...。昼休みのことで」
「あー。もう治ったのか、精神年齢病は。」
精神年齢病...。って。
「違うよ!なによ精神年齢病って、失礼な。」
「だって小杉。お前赤ん坊みたいな言葉になってたし」
「だ、だからそれは!梨を食べたから!」
「は?なにそれ。」
あぁ...。なにストレートに言ってんだあたし。
もっと回りくどいいいかたすればよかった...
「あたし、果物食べると赤ちゃんみたいになっちゃうんだって!」
「なっちゃうんだってってことは、自覚なし?」
「そうだけど...」
野上くんはその瞬間、
お腹をかかえて壁に手をあてて笑い出した。
「笑うなバカ!」

