「うわぁ...。どうしよぉ」
「なんだ、そんなに俺が怖いか?」
「そうじゃなくって...。それより...」
あれ?
中山先生...。こんなに近くにいたっけ?
「そっか。俺の授業で居眠りなんてしてるやつが、俺が怖いなんて思わないよなー。」
眉間にしわを寄せながら
大きな三角定規を
自分の肩にパシパシしている姿を見て、
怖くないなんて思う生徒が
この世の中にいるものでしょうか...。
中山先生は若くてかっこいいくせに、
大嫌いな数学の先生で、しかも怖いから
もったいないっちゃ、もったいない。
メニュー