ねぇ弘斗。 なんであたしは、 今まであなたの優しさに 気づくことが出来なかったのかな。 それとも。気づくのを恐れてた? 日が暮れて家族連れが帰る中、 あたしたちはベンチに座って、 ソフトクリームを頬張っている。 「弘斗?」 「ん?」 弘斗は 今でも溶けそうなソフトクリームに 視線を向けながらそう言った。 「好きだよ。」 人生で初めて、 男の人に言った言葉に いまさらちょっと照れながら あたしは ソフトクリームで冷やされた唇を 弘斗のほっぺに吸い寄せた。