あぁでも弘斗には……
「あ、あの、ほら。あたし果汁アレルギーだから...。」
「そうだったっけ?」
そうだ。澪には言ってなかった。
弘斗に『アレ』がばれないように
野上くんがついてくれた嘘を……。
「澪。ちょっと一緒にトイレ行こ。」
「えぇ?なに、怖いの?」
「はいはい。そうです、怖いんです。」
澪の手首を掴んで、トイレに連れ込んだ。
「澪...、言ってなかったけど...。」
「なに?」
「弘斗には、あたしが果汁アレルギーってことにしてるから。」
「はぁ?」
澪は眉間にしわを寄せた。
「だから。アレは弘斗には内緒なの。」

