「野上。ちょっと手伝ってくんない?」
「ん?」
澪が野上くんと2人で話している。
何はなしてんのー?あたしにも教えてよぉ。
「はぁくだっこぉ!」
(早く抱っこ!)
「え?」
野上くんはあたしのほうを向いて
なんだかすごい驚いてる。なんで?
「とゆうことだから。クラス一緒だし、教室まで持ってってあげて。」
澪はそういって、
自分とあたしの分のお盆をかたしにいった。
「俺にどうしろっていうんだよ、浅井は...。」
「んにゃ~…。」
「小杉~。おいっ、起きろ。」
野上くんがあたしの肩を叩いてくる。
痛いよ!
「たたからいでぇ」
(叩かないで)
「とうとう精神年齢狂ったか。」
野上くんはそう言って、
ちょっと笑みをこぼしながら
あたしを抱えあげた。
「ちもちぃ…。」
(気持い…。)

