告白

私、清水くんとなぜか、手をつないでいます。


手をつないでる。


意識したら、急に体が暑くなった。


毛穴がひらいて汗がふきだしてくる感じ。


まずい、手に汗が。


手に汗って、清水くん気持ち悪いよね。


｢清水くん、手離さない？｣


｢なんで？
いやなわけ？｣


うわ、不機嫌な声。


｢いやって言うか、私手に汗かいてるから。｣


｢だから？｣


えぇー、『だから』って言われても。


｢いやでしょう？
手の中で私の汗が清水くんにヌチャヌチャしたら。｣


｢ヌチャヌチャって。｣


あれ？


なんかびっくりしてる？


表現間違ったかな？


手をつないでて、相手の手の汗ってヌチャってつく、不快な感じのイメージなんだけど。


｢えーと、ヌチャヌチャじゃなくて。
私と清水くんの手の中で、私の汗がビショビショになって、清水くんにかかって｢もう言うな。｣


えー、ビショビショも違うの？


｢小瀬さんわざと？｣


何が？


ヤバイ、また会話がわかんない。


｢はぁ、天然か。
小瀬さん、俺、小瀬さんがの汗がヌチャヌチャのビショビショにかかるの大歓迎だから。｣


うん？