「小瀬さん、待ち時間50分もあるし、今日はやめようか?
皆川さんと合流してお茶でもする?
もうお昼にしようか?」


「えっ。
だって立ち乗りジェットコースター楽しみにしてたじゃない。」


「いいの、いいの。
それより楽しいこと見つけたから。」


確かに楽しそうな林くん。

そして、さらに不機嫌になった清水くん。


いったい私の目の前で、何が起こってるの?


三人できらりが待つベンチまで、私はトボトボと歩いた。


「いやー、気がつかなかったわ。
まったく、わかんなかった。
言えよー、幸治。」


「うるせー。」


林くんがちらりと私を見る。

「うわー、全然わかってないみたいだぞ。
どうすんだ。」


いったいなんの会話なの?

話に入っていけない。


わからない。


正兄、私本当にバカかも。