「あの二人ってお似合いじゃん。」


「だって林くんは、きらりのこと。」


「知ってたんだ、ふられたこと。
そりゃ皆川さんから、聞いてたよな。
ふられたのは辛いけど、皆川さんには、幸せになってほしいんだ。
幸治はいいやつだからさ。」


すごい、すごいよ林くん。

ふられたのに、そんなふうに思えるなんて。


私も思えるかな、清水くんの幸せ。


ふられても、清水くんの幸せ思えるかな。


私に出来るかな。


「小瀬さん、待ち時間50分だって。」


林くんの指差す看板を見れば、確かに書いてある。


「小瀬さん一緒に待ってくれる。
皆川さんと幸治の二人で待たせれば、何か進展あるかもしれないし。」


「うっうん。」


進展あったら、どうしよう。


確かにお似合いだし、林くんの気持ちもわかるけど。

二人が付き合う事になったら、おめでとうって言えるかな。


「………あぁ、そうなんだ。
待ち時間50分だから、皆川さんと違う乗り物のるか、二人でお茶しててもいいし。
そう、俺は小瀬さんと一緒にまってるから。
えっ、ちょ、おい。」


清水くんに電話してるみたいだけど、どうしたのかな?