「小学校の時、全員が積極的にいじめてたわけじゃないの。
何人か。
それをとめず、私はいじめてないって顔をしながら、助けてもくれないクラスメイト。
私を助けて、いじめの標的になりたくなかったんだろうね。」


なにそれ。


何もしないから、いじめてると同じじゃない。


「中学になって、奈津美が話しかけてくれて、奈津美もいじめの標的にされるって思ったの。
でも避ける事は出来なかった。
一緒にいてくれることがうれしくて、ただうれしくて。
でもそんな事は起きなかった。」


「うん、私いじめはうけてない。」


でもなんでかな?


きらりの話だと、私も一緒にいじめあうはずなのに。

「奈津美だからだよ。
奈津美がすごくいい子だから。
だれもいじめないし、それどころか、奈津美の友達になった私へのいじめがなくなった。」


「違うよ、きらり。
私にそんな力ないよ。」


私ただのデブだし。