「奈津美?」


私の部屋のドアが開き、正兄と竜兄が出てきた。


廊下に座りこみ、泣いてる私の両側に正兄と竜兄が座る。


「奈津美バカ?」


正兄、またバカって言った。

「なんで廊下で泣いてるんだ?」


竜兄が、流れる涙を優しく手でふいてくれる。


「ほら、サクサク話せ。」


正兄が両ほほを引っ張る。

「まさひぃ、いたひよ。」


「話せ。」


正兄、顔怖い。


「こひしゃ、しゃへれない。」


「チッ。」


なぜ舌打ち。


怖い。


「きらりに連絡したいけど、できなくて明日連絡することにしただけ。」


私は一気に話す。


「おい、話しわかんねー。
わかるように話せ。」


「奈津美、自分の気持ちも話してみて。」




清水くんからメールが来て、連絡係だと思ったこと。

きらりは親友なのに、清水くんとの事を考えると嫌な気持ちになる事。


私は小さな声でゆっくり話した。