「それなら、直接告白されるのは?」


下駄箱シリーズが続いてるので質問。


「最悪よ。」


きらりが疲れた顔をする。

「今、私何しに行った?」


「へ?」


何しにって、そりゃもちろん


「トイレでしょ。」


「そうよ、トイレよ、トイレ。
トイレの前で声かけられたのよ。

『今いいですか?』

って
トイレ入ろうとしてたのに決まってるじゃん。
あまりの事に何も言えなかったら、告白始まって。
トイレ行きたいからって、告白止められる?」



うん、それは止められない。


だって、止めたとして、トイレでたあとで続き聞くの?


ありえないよね。



「すぐ終わればいいのに、一年生の時から今まで好きだった思い言われて、断ったら

『分かってたよ。
俺なんか相手にしてもらえないって、でももう卒業だからさ……』

グダグダグダグダ言いはじめて、膀胱炎になると思ったわよ。」


怒りのせいか、手を握りしめるきらり。


大変なんだね、告白受けるのも。



「今の時期、いい加減にしてほしいわ。
だれもかれも、卒業だから告白って。
毎日毎日つかれるわ。」



モテるのも大変なんだね。

私には一生わからないけど。


きっとモテる清水くんならわかるんだろうな。





清水くん、私が告白したら迷惑ですか?





迷惑と言う言葉が重く胸にのしかかる。