「くっはぁ。」


私は泣きながら家に向かった。




ふられる事は分かっていた。


でも、告白出来ないなんて。


ふられる事すら出来ないなんて。


なにも言えなかった。


なにひとつ言えなかった。



清水くん。


あなたが好きです。


花に話しかけるあなたが好きです。


手紙ありがとう。


どんなに手紙がうれしかったか。


なにもなにひとつ言えなかった。


三年間の思いなにひとつ言えなかった。


なにひとつ伝えられなかった。




清水くん。


清水くん。


清水くん。



大好きでした。