そこに箱があった。 前とかわらず箱が置いてあった。 「ふっはぁ……。」 涙がとまらない。 箱があった、ただそれだけなのに、それがこんなにもうれしいなんて。 ただそれだけなのに。 そうだ、鍵を返さなきゃ。 震える手で鍵を開ける。 「えっ。」 そこには青い手紙。 清水くんの手紙。 なんで? なんで、手紙があるの? 震える指で手紙をとる。 手が震えてなかなか開くことが出来ない。