「私も知りたいと思った。
私の知らない幸治くんを知りたいと。
幸治くんも私をさ、抱きたいとか言ってくれたりするから、私がその、OK出せばいいだけかもしれないけど、なんか怖くて覚悟できないし。
でも、他の女の人の事も考えちゃうし。
すごく嫌で。
ごめん、わけわかんないよね。」


今すぐ抱き締めたい。


何この可愛さ。


泣いたあとの赤くなった目で、上目遣いで俺を見つめる奈津美。


でも我慢、我慢。


まずは話をなくては。


「ありがとう奈津美話してくれて。
まずさ、沢井の言葉は無視して。
沢井がどう思っても、俺の気持ちは奈津美に話した通り。
役に立つとかの問題じゃないから。
奈津美は、俺が役に立つから付き合ってるのか?」


頭を横にふる奈津美。

「じゃ、なんで?」


「幸治くんが好きだから。」


恥ずかしながら言う奈津美、本当に可愛い。


「俺もそうさ。
奈津美が好きだから付き合ってる。
そうだろ?
えーと、それから皆川さんの件はごめん。
俺が悪かった。
皆川さんに学校の話する前に、奈津美に話すべきだった。
嫌われるのが怖くて話せなかった。」