俺は奈津美の手を引いて、近くにあったバス停の誰もいないベンチに腰をおろした。




「ハァ、ヒック、ヒッ……。」


ポロポロと流れる涙。


どうすればいいのだろう。


俺は泣いている奈津美の頭を肩によせ、ゆっくりゆっくり頭をなでる。





「あ、あのね。」


少し涙がとまったのか、小さな声で奈津美が話はじめた。


「答合わせって言うか、自分でも支離滅裂だと思ってるんだけど、聞いてくれる?」


支離滅裂?


なんの事だ?


「いいよ。
何でも聞くよ。」


頭をなでるのをやめ、両手で奈津美の手を握る。


「えーと、まずね、沢井さんが来て、すごくびっくりしたんだけど、言われた事は本当にそうだなと思ったの。」


「うん。」


そんな事ないのに。


俺にとって奈津美は特別で、役に立つとかの話じゃないのに。


「それから、きらりに幸治くんの学校の話きいてね。
あぁ、私は相談相手にもならないのかなって思って。」


そんなふうに思っていたなんて。