『もしもし、奈津美に何かあっ『ちょっとあんたちゃんとしてよ。』


耳を直撃する皆川さんの怒声。


『奈津美は』


奈津美に何かあったのか?


『奈津美は大丈夫よ。
ほんと、あんた奈津美だけよね。
奈津美が好きならちゃんとしてよ。
あんたんとこのマネージャー、朝駅で待ち伏せしてたわよ。』


なんだって?


『奈津美は?』


『だから、奈津美は大丈夫だって。
私がマネージャーに気づいたから、忘れ物したって言って、奈津美には先に学校行ってもらったわよ。』


よかった。


奈津美は大丈夫みたいだ。


『それで、マネージャー捕まえたわよ。
今、いつもおりる高校の駅の南口のファミレスにいるから、すぐ来て。』



言いたい事を言って切れた携帯。


あいつ、待ち伏せしてまた奈津美になんか言うつもりだったのか。


ふざけるな。


許さない。


俺は反対側のホームへ急ぐ。