「えー、む、無理。
無理、無理。
無理です。」


顔から両手を膝に下ろし、フルフルと頭をふる奈津美。


顔は真っ赤になってるし、目は潤んでいるし。


『どうぞ食べて下さい』と言ってるみたいだ。


まぁ、奈津美は分かってないだろうけど。


はぁ、我慢我慢、頑張れ理性。


「無理なの?
まぁ、なんとなくわかるけど。
奈津美の考えた事も、もちろん入ってるから。
奈津美がOKくれたら、いつでも俺はいいからね。
それで答は?
一緒にいてくれる?」


「はっはい、よろしくお願いします。」


あー、潤んだ目で見つめないでくれ、襲いたくなる。


我慢だ、我慢。


「もう、邪魔とか役に立つとかなしな。
俺にとって奈津美は特別なんだから。
わかった?
沢井の、他の誰の言葉も聞かないで。
俺の言葉だけ信じて。」


「うん、ごめんね。」


席を立ち上がり、俺に向かって歩いて来る。


なんだ?


「私もずっと一緒にいたい。」


座ってる俺の頭を軽く抱きしめる。


奈津美勘弁してくれ、胸が顔にきてるって。


我慢だ、我慢………出来るのか俺?