「なんでもいいの?」


一応確認しておこう。


「あっ、もちろん私に出来る事だけなんだけどね。
あんまりないよね。」


いや、あるよ。


奈津美にしか出来ない事が。


ベッドで抱きしめた柔らかな感触を思い出す。


「俺の望む事?」


「そう、なんでもいいから何かある?」





この天然小悪魔どうしてくれよう。





俺が今考えてる事素直に言ったら、確実に引くよな。




まったく、男にこんな事言うなんて。





「はは……、何もないよね。
私が幸治くんに出来る事なんて。」


淋しそうにうつむく奈津美。


無い訳ないじゃないか。


今すぐに……。


言えないよな。


それに奈津美が言ってる事は、肉体的な事じゃないだろうし。


俺が奈津美に望む事。


一番に望む事。


それは


「奈津美。」


「はい?」


「奈津美がほしい。
俺に奈津美をちょうだい。」