「起きる?
お昼食べようか?」


ベッドから出ようとすると、奈津美の手が俺の服をつかむ。


「あっ、あの、もう少し、えっと。」


恥ずかしいのか、俯いたまま俺の胸に向かって小さな声で話す奈津美。


このままで居たいのか?


俺、今にも理性切れそうなのに?


小悪魔奈津美。


でも、こんな可愛いお願い断る訳もなく。


「一生でもいいよ。」


背中に腕をまわし、優しく抱きしめる。


付き合って一ヶ月が過ぎたけど、こんな甘えてくる奈津美初めて。


うれしいけど、なにかがおかしい。


10時から部屋で勉強初めて、11時には寝ていた。


今は2時だから、3時間は眠っていたわけで。


寝不足?


なんで?


聞いてみるか。


「奈津美何かあった?」


「なっないよ。」


なんかせってる?


本当に何かあったのか?