そして俺は告白し、予想外に奈津美を手に入れた。


離さない。


離しはしない。


もう、離せないんだ。


こんなにも奈津美に執着する俺は、おかしいのかもしれない。


奈津美の兄達には俺の狂った気持ちはわかってしまっていて、釘をさされた。


『奈津美はお前がおかしいのがわかってない。
奈津美がお前を好きなら俺達は味方だ。
だが、奈津美がお前を嫌になったら俺達はお前の敵になる。
お前を絶対に止める。』


初めて会った日の、お風呂場で突然言われた時は驚いた。


見透かされるとは。


奈津美に見せてる、優しい兄達の顔じゃない裏の顔をきっと持ってる。


一筋縄ではいかない兄達。


でも、手に入れた奈津美を離す事は絶対にない。


兄達が敵にまわったとしても。


だから奈津美、ずっと俺を好きでいてくれ。





「う、うーん。」


思わず手に力が入ってしまったようで、俺の腕の中で奈津美が体を動かす。