「まぁ、まずその前に風呂でも一緒に入るか。
竜、入れるか?」


「あぁ、もう入れるよ。」


「よし、じゃ、行くぞ清水。」


「えっ、はっ?
はい。」


正兄に無理矢理連れていかれる幸治くん。


なんで、こんな事に?


何がなんだか全くわからない。


「なぁ奈津美、着替えに出せるパンツ、ボクサーパンツなんだけど、清水くん普段なに?
ボクサーパンツでいいよな?」


「私知らないよ。」


必要以上の大きな声がリビングに響く。


竜兄、なんて事聞くのよ。

「やっと口きいた。
さっきからずっと黙ってるからどうしたかと思ったよ。」


「だって訳わかんないんだもん。
なんで、幸治くんと正兄お風呂入ってるの?」


意味わかんない。


「まぁ、いいじゃないか。」


竜兄、なんだか楽しそうだし。


「だって最初、正兄も竜兄も幸治くんに冷たかったのに。
借りた服クリーニングしろって、言っていたじゃない。」


「まぁ、あれさ、最初はね。」


意味まったくわかんないよ?


「未来の弟に舐められないように威嚇かな?」


さらに意味わかんない。