「えっ、いや、何してたって。
得に何も。
なんで気づかなかったか…。」


ほんと、幸治くんの言う通りなんで気づかなかったんだろう。


「たぶん、奈津美しか目に映らなかったんだと思います。」


キャー、幸治くんなんて事を。


「ほー、奈津美しかねぇ。」


低い正兄の声。


怒ってる?


呆れてる?


「清水くん、帰るのは無理だね。
今日はうちに泊まるといいよ。」


はっ?


泊まる?


竜兄何言ってるの?


「はい、ありがとうございます。
家に連絡します。」


えっ?


幸治くん、そんな簡単に。


すごい展開に固まる私の目の前では、竜兄と幸治くんが泊まる準備を進めている。


「服と下着は、俺のまだおろしてないのがあるから。」


「はい、すいません。」


「夕食、何か嫌いなものある?」


「いえ、ありません。」


「布団、隣の和室にすくから今日はそこで寝てね。」


「竜、布団三組な。
俺達も一緒に寝るぞ。」


なっなによ、正兄。


「なぁ、清水。
お兄様方と川の字で寝ようぜ。」


何言ってんの?