気持ちがあっても、なくても嫌なんだ。


私本当にどうしたいんだろう。


「バカ奈津美。
そんなん、ヤキモチ焼いてるだけだろ。
そんなのは、清水に言え。」


ヤキモチ?


この気持ち、ヤキモチなの?


「えっ、だって正兄、過去にヤキモチ焼いてもしかたないでしょう。」


「しかたないのになるのが、ヤキモチなんだよ。
だから、そんなの清水に言えって。」


おかしくない?


幸治くんに言ってどうなるの?


「幸治くんに言って、解決するの?」


「するわけないだろ。」


はぁ?


たった今、幸治くんに言えっていったじゃない。


「ヤキモチに解決なんてなぇんだよ。
清水はこれからもモテるだろうから、奈津美はヤキモチ焼きどうしだな。」


ニヤニヤと笑う正兄。


ムカつくー。


「正兄からかうなよ。
奈津美、とにかく清水くんに言ってごらん。
解決しなくても、答をくれるのは清水くんしかいないし、答を出すのは奈津美しかいないんだから。」


コーヒーとホットミルクののったお盆をわたされる。