いったい何を聞いたらいいか、わからなくなる。


「えっとね、まとまらなくて、聞きたい事や言いたい事、頭に浮かんだ事から聞いていい?」


「いいよ。」


「あのね、私モテないから。」


「はっ?」


なんか幸治くんびっくりしてる。


「だから、モテないの。」


自分からモテない宣言。


モテモテの話聞いた後に、我ながら情けない。


「えっと、なんの話かよくわかんないんだけど。」


「遊園地で、幸治くん私がモテるみたいに言ってたから。
誤解早くとかなきゃっておもってたの。」


「えーと、誤解してるのは奈津美じゃないか?
奈津美モテるから。」


まだ勘違いしてる。


恥を忍んで、自分からモテない宣言してるのに。


「モテないの。
幸治くんわかった?」


「うっ、うん。」


思わず大きな声が出てしまった。


幸治くん驚いてるし。


はぁー、とりあえず言う事、一つ終わった。


次は、ずっと聞きたかった事。


「いつ手紙の相手が私ってわかったの?」