「いっ、いつから?
いつから知ってたの?」


清水くんは、クスクス笑って答えてくれない。


「ねぇ、ねぇ教えてよ。」


それでも、クスクス笑っているだけで、答えてくれない。


「お願いだから。」


「じゃ、俺からもお願い。
早く告白して。
もう待ちきれないよ。」


どうしよう。


手紙の相手が私だって、いろいろ話ししたかったけど。


なぜかもう知ってる。


「早く、じらさないで。」


じらすだなんて、思ってもない。


「早く。」


あごを軽くつかまれ、上に向かされる。


清水くんがじっと私を見下ろす。


「早く、早くして。」


顔がだんだん近づいてくる。


顔を動かそうとしたら、両手で頭をつかまれていて、動けない。


清水くんの顔がすぐ目の前に。


なっなに?


なんなの?


さらに顔が近づいてくる。

私は思わず目をつぶった。