「つまり、何ヶ月かの付き合いをするために、今から俺に告白するんだ。」


目の前には、腕を組んでいる清水くん。


こっ怖い。


大きな声を出されてるわけでもなく、ただじっと私を立って見下ろしているだけなのに。


顔がいい人が無表情って、めちゃくちゃ怖い。


怒ってるんだよね。


私が言った事で。


私だって、何ヶ月かの付き合いをしたいわけではないれど。


だって、この私に清水くんに結婚を決めさせるものある?


ない。


絶対ない。


きっと、私の何かを勘違いしてるとしか考えられない。


自分で考えて悲しくなるけど、きっと付き合えばすぐに清水くんは間違えに気づくはず。


だから、何ヶ月か付き合えたら本当に幸せ。


ずっと想っていた人に好きな人に好きだと言われて、付き合える。


凄く幸せ。


清水くんが、私を好き。


頭も顔も体も、すべてが完璧な清水くんが、このなんの取り柄もない私を好き。


もうこれは、奇跡としか思えない。


この私が、これ以上何を望むの?