「いつでも周りには男がいて、みんな必死に小瀬さんの機嫌とっててさ、卒業式だって囲まれれるし。」


なんか、もしかして、私の事モテてる子と勘違いしてない?


みんな、きらり目当てなのに。


みんな、きらりの親友の私を見ていただけで、小瀬奈津美を見てた訳じゃない。

誤解だって言わなきゃ。


自分から、まったくモテない発言は恥ずかしいけど。

「あのね、勘違いしてるよ。
私まったくモテないから。」


あー、恥ずかしい。


「見ればわかるでしょう。
私みたいなデブな子、モテてる訳ないじゃない。」


自分で言っていて、悲しくなる。


事実だから仕方ないんだけど。


「小瀬さんって、天然。
小瀬さんみたいに、可愛い子モテてない訳ないじゃん。」


可愛いって。


うれしいけど、私モテないよ。


「私モテた事ないし。」


なんかわかってない感じの清水くん。


きらり目当てって言わなきゃわからないのかな?


きらり目当てで、私には興味すらないって自分で言うのは悲しいけど。


自分の好きな人に、私はモテませんなんて、なんで言わなきゃらないのだろう。


むなしい。