「ベンチで離れたのは?
俺の近くにいたくなかった?
詳しく気持ち言ってよ。」


「えっと、だから手を離してくれないから、胸がずっとドキドキして、どんどん汗が出てきて、私きっと汗くさいと思ったの。
だから、清水くんに私の汗が臭うと。」


「なるほど、そんな事思ってたのか。
俺のせいで汗かいて臭うと思ってたんだ。」


「うん、そうだよ。
私清水くんのせいでたくさん汗かいて、手の中ビショビショになるくらいなんだから。」


清水くんが顔を下に向ける。


「はぁ。」


ため息つかれた。


何かまずいこと言ったのかな。


「小瀬さんって小悪魔?」


小悪魔って、あれだよね。

男の人を手玉に取るとか、虜にするとかの意味だよね?


私の名前言ったよね。


私が小悪魔?


「清水くん、ありえないよ。」


「だって、俺のせいで汗ビショビショなんでしょう。
小瀬さんには、俺のせいでもっとビショビショになってほしくてたまらない。
ここ遊園地だよ。
小瀬さん、俺をどうしたいの?」


あっ、わかんない話しに突入した。


清水くん、なんか体から色気出てるよ?


なんで?