「えっと、何にヤキモチなのか、よくわかんないんだけど。」


朝の駅前にヤキモチ原因あった?


「小瀬さん、朝、男と車で来ただろ。」


私、男と車できたっけ?


男?


おと…こ…?


誰?


あっ、正兄って男だ。


男って思ってなかったから一瞬わかんなかった。


「皆川さんに聞いても、誰だか知らないって言うし。」


知らないって。


きらり、知らない訳ないじゃん。


きらり、これだな、朝笑ってた理由。


「来たらすぐ、英二の話しだすし。
それに、そんな格好してくるんだもんな。
みんな見てただろ。
そんな格好他の男に見せたくなくて、ドキドキして俺は見れないのにさ。」


いやいや、みんなが見てたのはきらりだから。


ドキドキって、私の方がドキドキなんですけど。


私、答合わせ、最後まで心臓もつのかな。


顔が熱い。


今絶対に真っ赤な顔してるよ。


「それで、答合わせしてくれよ。
あの男誰?」


「私のお兄ちゃんだよ。」


「はっ、お兄ちゃん?
うわ、俺恥ずかしいやつ。
兄貴にヤキモチって。」


清水くんの顔も赤くなってきた。